今日の良かったこと

思いついたことを思いついたままに綴っていきます。タイトルに意味はありません。

表現するって難しい

↑伝えるって、難しい。


こんばんは、りょうです。

昔、ちょびっと演劇に首を突っ込んでいたことがありまして。
まぁ、自主公演ですが、役者として舞台に立つことになったんですよ。
そこで、怒るシーンがあったんですが、何度やっても演出家に指摘される。

「顔が笑ってる」

と。

もちろん、私には笑っているという意識はなく、真剣に怒っている(つもり)なわけですが、どうしても顔が笑って見えるらしい。
多分、日ごろの私が怒ると逆に笑ってしまうことがあるのですが、その時のクセが出てしまったのではないかと。

稽古を見ていた仲間で、「顔は笑って見えても怒ってるのは伝わってくる」って言ってくれる人もいましたが、役者の端くれとしては一人でも多くの人に「怒ってる」ってことを伝えなきゃならないし、そのためには「笑ってる」ように見えるのはマイナスなわけです。
もちろん、私に竹中直人さんばりの演技力があれば、話はまた違ってくるのですが。

表現者としては、観客に受け取ってもらってナンボ。
自分がどんなに表現しているつもりでも、それが観客にちゃんと伝わっていなければ、意味がないわけです。
もちろん、いろんな受け取り方があっていい場面というのもあるわけですが、少なくとも上記の場合は、私の役割として、「怒り」という感情を観客に伝えなければならなかった。
表現の仕方は多々あれど、何かを表現して意図したものを伝えるということの難しさを知った一件でした。

今は(売れない)役者業をやめ、一主婦としてぼんやりと過ごしているわけですが。
こうして日々の徒然を拙い文章で綴っているのも、当時の「何かを表現したい」という情熱を引きずってのことなのかもしれません。
演技から文章に表現の方法が変わっても、やはり「伝える」ことの難しさというのは変わりません。
何を書いたかもそうだし、何を書かなかったかということでも、何かを感じ取る人がいて。
いわゆる「行間を読む」というもので、それが自分が伝えたかったこととは違った方向に受け取られてしまうこともあったり。

幸いにも、私はそんなに曲解されて炎上した経験はない(と思う)のだけど、それは巧みに曲解されそうな話題を避けてきたというのもあって。
要するに、簡単に表現できる課題にだけしか取り組んできてなかったのかもしれない。
単純に、ただ笑っていればいい役柄しか演じてなかったのかもしれない。

まぁ、別に私は今更大女優を目指すつもりもないし、小説家を目指すつもりも、ライターになるつもりも、炎上ブロガーになるつもりも今のところないので、このままのスタンスでやっていくと思うのだけど。
ただ、文章で表現することの難しさ、伝えたいことを伝えたいように伝える事の難しさを考えさせられることがあったので、ちょっと書いてみた次第です。

自分が誰かの文章を読む時は、なるべく公平に、書いてあることを、書いてある通りに理解しようと努めているけど、それでも私なりの受け止め方をしてることは多々あるんだろう。
それは、それで仕方ながないことだとは思うけど。
額面通りに読み取ってバカを見ることももちろんあるので、やっぱり難しいな。

文章って、書くのも読むのも難しい。
だから、面白いのかもしれないなぁ。

そんなわけで、きっと明日もくだらない記事を書いていきます。


それでは。

↑気がついたら、論点がずれてることも多々ある。