今日の良かったこと

思いついたことを思いついたままに綴っていきます。タイトルに意味はありません。

横綱白鵬の猫だましに思うこと

↑モヤってます。。。


こんばんは、りょうです。

今日は残業で帰宅が七時になってしまった・・・。
そして、普段五時くらいから録画しているお相撲の録画予約を忘れてた(涙)
そんなわけで、勝敗の結果は知れましたが、内容まではわからない。
悲しい・・・。
深夜のNHKでやってる「幕内の全取組」(その日の幕内の取組をダイジェストで振り返れる)は予約してるので、明日までおあずけです。

そんな中、とりあえずアプリで内容の確認をしたところ、横綱白鵬 対 関脇栃煌山 の取組で、一瞬目を疑う技名が。
それが、表題の「猫だまし」です。
猫だましは、立合いすぐに、相手の目の前でパチンと手を合わせて目を眩ませ、自分の有利なかたちに持っていく技です。
猫騙し - Wikipedia
(すでに今日の取組について書き込まれててビックリしました)
Wikiにもありますが、これは相手を怯ませるための奇襲技で、本来は格下の力士がなんとかして勝ちたい!と、格上の力士に使う技ことが多い技です。
また、体格の小さな力士が、体格の差をカバーするために使ったりもして、小兵だった舞の海関がよく使っていました。

その猫だましという技を、横綱が使ったということで、ネット上では賛否両論、いろいろ議論が噴出しています。
白鵬の言としては、

ということのようです。
このツイートに対しても、賛否両論のリプライがついてます。

賞賛している人は、「技の見た目の面白さ」を評価していたり、「横綱がやってはいけないというルールがない以上、なんの問題もない」という論調のようです。
眉をひそめている人は、「横綱の品格」という部分がひっかかっている様子。
格上が格下に奇襲するかね、というところ。

同じように賛否が分かれるのが、上位力士の立合いでの変化。
向かってくる相手をヒラリと躱して、自分の有利な展開に持っていく意図でやるものです。
決まれば、一瞬で勝負がつきます。
上位力士の熱戦を期待している観客からすれば、肩すかしをくらったような気分になります。
なので、あまり評判の良くない勝ち方です。

こういう、言ってしまえば卑怯ととられる方法を使うことに関して、「ルール上無問題」「それが勝負の世界」ととるか、「観客の期待に背く行為」「上位力士としての品格に欠ける」ととるかは、相撲を単純なスポーツと位置づけるか、観客ありきのエンターテイメントと位置づけるかで違ってくると思います。
勝てばなんでもいい勝負の世界なのか、観客を楽しませる取り組みに価値があるのか。

実際に相撲をとる力士からしたら、勝つか負けるか、勝ち越すか負け越すか、優勝するかしないかで、もらえるお給料も、地位も、名声も変わるわけで、「何としてでも勝ちたい」と思うのが心情なのかもしれません。
私達観てる側からしてみれば、勝ち負けよりも、ドキドキハラハラする熱戦を楽しみたい。
上位力士には、上位力士らしい相撲展開を期待したい。

そこで、件の猫だましですよ。
この猫だましは、白鵬が「何がなんでも勝ちたい!」という思いからの奇襲ではなく、本人も言っている通り「一度はやってみたかった」レベルの技です。
もちろん、勝負事ですから文句は言えない部分もあるとは思いますが、横綱が奇襲をする背景としては、なんとも軽い。
ともすれば、相手力士をバカにしてる感じすらあります。
そして、わざわざそのことをツイートすること(しかも画像つき)で、苦言を呈してる親方衆や報道陣や観客すら、バカにしてる印象をうけるんですが、そう感じるのは私だけかなぁ。

技の奇抜さを単純に楽しんだ観客もいるようなので、なんとも言えない部分もあるのですが、やっぱりその技のもつ意味とか、その後の騒動とかを考えると、モヤモヤするものが残る取組だと思います。
横綱にはやはり、奇襲などを使わず、正面からぶつかって、力でねじ伏せるような相撲を期待します。
少なくとも、取組後に賛否両論飛び交うような相撲はして欲しくないと思います。

白鵬不在の先場所は、照ノ富士の活躍はあったものの、なんともしまらない印象の、寂しい場所でありました。
やはり、今の相撲界には、白鵬はまだまだ必要です。
彼がいるから、相撲が面白い。
だからこそ、誰が観てもケチのつけようのない相撲を取って欲しいと思います。

横綱白鵬ここにあり、という正々堂々した姿を見せて欲しいです。

・・・と、ここまで書いて、奇襲を嫌うとか、正々堂々とか、なんとも日本人的な考え方なのかなぁ、と思いました。
奇襲だってルールでは問題ない以上、それは正々堂々の範囲に入るのかもしれません。
うーん。
でも、ここは日本だし、観客の多くは日本人だし、日本に来て相撲をしている以上、仕方ないよね。
日本人らしさって、なんだろうね。

相撲はスポーツなのか、古典芸能なのか、伝統芸なのか。
慣習や伝統や様式美を保護する必要があるのか。

なんか、いろいろ難しくなってきたけど、とにかく、私個人としては、やっぱり横綱には奇襲など使わず、ガツンとぶつかって勝って欲しいです。
だって、奇襲なんて使わなくったって勝てるんだもん。
そりゃないよ、って思っちゃうんだもん。

・・・やっぱり、自分の理想を押し付けてるだけなのかなぁ。
モヤる。

とりあえず、今日は勢が勝ったので良しとします。
明日から、また相撲を楽しみたいと思います。


それでは。

↑難易度高い。